プログラムdeタマゴ

nodamushiの著作物は、文章、画像、プログラムにかかわらず全てUnlicenseです

Razer Tartarus V2 ハードは完璧、ソフトは酷すぎる

>追記:Razer Tartarus V2をRazer synapse3無しで動かす


 Razer Tartarus V2という左手用キーボードを購入したので、そのレビューというか、愚痴。

 最近、Logicool アドバンス ゲームボードG13rの調子が悪く、新しい左手用キーボードが必要になりました。
 で、Razer Tartarus V2というゲーミングキーボードのフィット感がヤバく、その場で衝動買い。お値段1万ちょっと。

 なお、当方PCでゲームはしません。CADや3Dモデリングに使うつもりで購入しました。


 この親指部分がとても気に入りました。


 なお、注意点としては、この十字キーは、目で見て右側が上ボタン、左側が下ボタン、上側が左ボタン、下側が右ボタンになっています。
 親指を押し込むと上、引くと下という思想の設計なのでしょう。ユーティリティで変更出来るので特に気になりませんが。

 

 全体の見た目。

 個人的にはホイールは若干位置的に回しにくく、15番のキーの位置にホイールが欲しいかなと思います。
 
 

 ホイールは若干不満がありましたが、全体的に押しやすく、安定感があり、G13rの親指のレバーみたいに細くないので強く押しても痛くなく、とても良い作りだと思います。
 

ソフトが壊滅的

 

 この手のキーボードはユーティリティで対象アプリケーションに合わせて、キーの機能を変更する必要があります。
 そのユーティリティはTartarus V2をUSBにさした時点で自動的にインストール開始されます。ちょっと時間がかかるけど、楽で良い。

 と、ご機嫌だったのはここまで


 ………ふぁっ?

 ちょっと待ってほしい。アカウント登録してサインインしなければ設定が出来ない。ローカルだけで使うつもりなのに。

 何故、一々アカウントを登録せねばならないのか。一ユーザーとしてはデバイスを使いたいだけだ。1万円払ってなお、まだ個人情報が欲しい、よこせと言われている様にしか思えない。

 この時点で不信感が非常に漂い始める

 ここで、ちらっとタスクマネージャーを見てみる。

f:id:nodamushi:20180616114135p:plain

 うぅん!?合計メモリ使用量360Mb?高々キーボードのユーティリティの為に!?

 私の貧弱なPCは16Gbしかメモリ積んでないから、これの為だけに2%強のメモリ使用量だ。
 大した量じゃないと言えば大した量じゃないが、Firerox、Clojureの開発やら、GradleやらEclipseやVisual Studio、仮想マシン、RAM Disk、Emacs、Inkscapeなどのヘビー級のプロセスを何個も起動して放置してる私としては、メモリが不足がちなので、ちょっと勘弁して頂きたい。まぁ、不足しがちな主原因はRAM Diskですが。

 うぅわぁ~………


 かなりゲンナリしながら渋々アカウントを取得し、設定をしてみました。

 設定ユーティリティはよく出来ていると思います。特段迷うこともなく私のやりたい設定は出来ました。若干マウスクリックが多くて面倒くさいと思ったけど。
 光るのが嫌いな私としては、ライティングをオフに出来る点も素晴らしい。(というか、何で何でもかんでも光らせようとするんだろ。)

 

 さて、ここで気になるのは、この重たい常駐ソフトを起動していなければこのデバイスが使えないのかどうか。
 何の情報を送ってるのか知らないが(これかな?)、Amazon AWSと通信してるし気持ち悪いので出来るなら切りたい。

 タスクバーのアイコンを右クリックするとメニューの中に「すべてアプリを終了する」というアイテムがあったのでこれをクリック。

f:id:nodamushi:20180616121618p:plain

 この状態で色々設定したホームポジションの横一列を打ってみると「asdf」となった。
 残念ながら、これはデフォルトのキーバインドです。ソフトを起動していなければ動かない

 嫌だなぁ………。


 しかし、ここでさらにタスクマネージャーを見て驚愕の事態に気がついた。
f:id:nodamushi:20180616122349p:plain
注:「すべてのアプリを終了する」を押した後


 終了してない。しかも、タスクを殺しても、勝手に復活する。
 Game Manager ServiceとCentral Serviceが相互に起動し合う形になってるのか、これら二つが復活するのだ。
 それはもう、ゾンビプロセスってこういう意味だったっけ?てレベルで復活する。Cortanaレベルで復活する。

 Game Manager Serviceは高速で再起動するので、Central Service→Game Manager Serviceと殺せば、殺せるが、ちょっともたつくとゾンビアタックされる。

 

 神奈川県警サイバー犯罪対策課によると、WebページのJavaScriptで30%程度のCPU計算能力を使って採掘をする行為は、人格を疑うレベルの犯罪行為らしいので、私の意図に関係なく150Mbの記憶容量を奪い、しかも通常に終了する手段を持たないこれは警察レベルで言えば、ウィルスだと言っても良いはずだ。この記事のタイトルは「Razer TARTARU V2 ハードは完璧、ソフトはウィルス」と書きたいぐらいだ。

 

結論

 

 ハードは、正直ソフトの悪印象を考慮した上で言って、素晴らしい。強いて言うなら、ホイールの位置と、親指にもう2個程ボタンが欲しいぐらいか。
 3Dモデリング、CAD、ペイントソフト、さまざなま場面で活躍出来るポテンシャルを持っている。
 私が使用していたLogicool ロジクール アドバンス ゲームボード G13rと比較しても、使いやすく、非常にハードだけはお勧め出来る。1万円の価値はある。

 だが、ソフトを込みで考えると、ちょっと考えるべきだ。勝手に情報送るし、重いし、終了出来ないし。さらに、[糞ソフト]Razer Synapse3 について語るスレ[プロセス激重]での報告を見ると、様々なバグが存在する様だ。

 ちなみに、私はスリープから復帰するとRazer Tartarus V2のプロファイルがデフォルトに戻り、変更が全く効かなくなるという症状が出ている。再起動しないと直らない。スリープとは何だったのか。

 私は衝動買いし、自力でソフトは解決(追記参照)することでTartarus V2は神と化したが、買うかどうかは情報をよく集め、よくよく吟味してから購入することをお勧めする。

>追記:Razer Tartarus V2をRazer synapse3無しで動かす